伯方塩業株式会社

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登録商標デザインについて

「は・か・た・の・しお~♪」でおなじみの「伯方の塩」。
商品名はもちろんですが、「伯方の塩」の書と2本の波線と千鳥も、「伯方の塩」のパッケージとして思い浮かばれる方が多いのではないでしょうか?

このパッケージデザインは、当時「健康の友社」を経営されていた故・渡辺正範氏によって発案されました。渡辺氏が伯方島の「塩竈(しおがま)神社」を参拝された際、境内から見た雲ひとつなく晴れ渡った海の上を海鳥が飛び交う風景に感動し、デザインのヒントに。赤い「伯方の塩」という文字が太陽を表し、その下の青い線は波を、赤い線は波に太陽が映った様子を表現しています。(他にも、血潮をイメージして青は静脈、赤は動脈を表しています。)

パッケージデザインを完成させたのは渡辺氏であることは分かっていましたが、「伯方の塩」という文字がどなたによって書かれたものか、長い間分からずにいました。「伯方の塩」の発売から30年以上経ったころ、一通の手紙と一冊のポートフォリオ(作品集)が届きました。ポートフォリオには「伯方の塩」の書が掲載されており、それは最初の商品パッケージとぴったり一致したのです。これがきっかけで、ようやく書き人知らずであった「伯方の塩」の書き人がグラフィックデザイナーの天野幾雄氏だと判明したのです。天野氏は大手化粧品メーカーにて、主力ブランドのアートディレクションやデザインを手がけられており、現在も幅広くデザイン活動を行われています。

パッケージは時代に合わせて幾度となくリニューアルを重ねてきましたが、「伯方の塩」の書と2本の波線は、発売当初から変わっていません。「伯方の塩」の発売までには、”安心できる塩を届けたい”という当社の想いに賛同いただいた多くの方々の無償の活動に支えられました。長い間、「伯方の塩」のイメージを守り続ける歴史あるパッケージも、当時デザインにお金をかける余裕がなかった当社の事情を汲み、ご提供いただいたものです。支えていただいた皆さまの想いの象徴として、これからも大切にしていきます。