豆知識
塩にまつわる言葉を教えて!
敵に塩を送る
「敵の弱みにつけこまず、逆にその苦境から救う」という意味です。
時は戦国時代。上杉謙信が、敵将・武田信玄の領国である甲斐が塩不足に苦しんでいるのを知り、塩を送ったという故事に由来します。そして武田信玄の領地に塩が届いた1月11日を「塩の日」と呼ぶようになったと言われています。 ※諸説あり
うまいまずいは塩加減
「塩加減ひとつで料理が美味しく感じるか、まずく感じるかが決まる」という意味です。
和食における塩の使い方は実に多彩で、技ごとに名前が付いています。料理の味を決めるのに塩加減がどれだけ大切か分かります。
(例:塩ずり、たて塩、塩もみ、強塩(ごうしお)、水塩、紙塩、呼び塩、化粧塩など)
手塩に掛ける
「手塩」とは、昔各自の食膳(しょくぜん)に添えられた塩のことで、自分好みに味付けをすることから、「自ら世話をして大切に育てる」という意味になりました。
いい塩梅
お酢がまだなかった時代は、塩と梅を漬けた時にできる梅酢を使って料理の味付けをしていました。この加減が絶妙だったことから「丁度いい具合」という意味になりました。
サラダの語源が「塩」って本当?
古代ギリシャでは生野菜や薬草に塩をかけて食べていたと言われています。それがサラダの語源となったそうです。
※ラテン語で塩はsal(サル)と言います。
動物にも塩は必要なの?
塩がないと生きていけないのは人間だけではありません。草食動物は、草や木の葉から十分な塩分を摂ることができないため、塩を含んだ土や水たまりがある「塩なめ場」を求めて移動し、時には海まで塩をなめに行くこともあります。ヒマラヤ山脈に住むターキンという牛の仲間は、春から夏の時期に標高4,000mにある沼地へ大移動を行いますが、その理由の1つは沼地から湧く塩水を飲むためと言われています。
一方、肉食動物は動物の血や肉、骨から塩分を摂っています。
大相撲と塩
どうして土俵に塩をまくの?
その昔、相撲は豊作を願う神事だったことから、土俵は神聖な場所とされ、取り組みの前に邪気を払う「清めの塩」として塩がまかれていました。その伝統が今でも受け継がれています。
相撲ではどれくらいの塩が使われているの?
しっとりとした「伯方の塩」は土俵にまく塩に適していることから、1987年5月から東京場所で採用されています。また、現在では名古屋場所でも使用されています。
1場所(15日間)で約520kgの塩がまかれています。
これは単純計算で、1日あたり約35kg、力士1人が約500gまいていることになります。
伯方塩業は日本相撲協会のオフィシャルスポンサーです。